時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

3Dプリンターが壊れたので修理しました

今回の話

今回はちょっとマイニングとは違った話です。というのも、hdd用のマウントトレイを作ろうと思って3Dプリンターを起動してステージの高さを調整しようとしたらY軸が動かないんです。最近まで小物を作っていたので、数日のうちに壊れたっぽいです。今回はそれを修理したって言う話です。いわば脱線です。修理した機体はAnycubic i3 Megaです。また、今回修理に当たって、3Dプリンターの購入からモデル作成まで色々教わっている電気工事系の資格を持っている知り合いに無限に世話になりました。何から何までお世話になってます。本当に助かってます。

まずは蓋を開けてみる

とりあえずどこが壊れているんだということになり、裏蓋を開けて基盤の確認です。Y軸が動かないということを言ったら、手で動かして動くのなら機械系統ではなく電気系統が壊れている可能性が高いため、とりあえずマザーボードにアクセスしてみろとのことです。んで、開けた時の写真がこちら。

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ちょっと手が映り込んじゃってますがご容赦を。中身ってこんな感じになってるんですね。普段機械系はPCしか弄らないためちょっと新鮮でした。真ん中あたりにあるステッピングモータードライバが悪い可能性があるから小さいファンを外してみと言われたのでとりあえず外しました。そしたら、こんな感じでした。

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なんか、ファンの真下の2個のドライバーが丸焦げです。どうやら、なんか金属片かなんかをファンが吸い込んでショートした可能性があるっぽいらしいです。見事にこんな丸焦げになってる基盤も初めて見ました。マイニングでGPUを焼いた時もここまでにはなりませんね。どうやらこのドライバーが各軸のモーターを制御して動かしてるようで、こいつが壊れたから動かなかったらしいです。写真を送ったら、これを交換すれば治る可能性があると言われたので、とりあえずAmazonで発注しました。

A4988というドライバーらしいです。ちなみに、静音化するなら下のものを発注してファームウェアを書き換えると良いよってお薦めされたのですが、今回はパスしました。

Amazonで発注したものが届いたので交換

まずは交換する前に電圧を測れと言われたので、久しぶりに電圧計を引っ張り出してきました。焦げたやつだけを外して電源を入れてドライバーに電圧計を当てろと。ちなみに、電圧計の端子でドライバー内でショートさせると火花散るか壊れるから気をつけろと脅されました。非常に怖かったです。昔AC100vをショートさせて思いっきり火花を散らしたことと、GPUに使われる8pin12Vをショートさせて火花を散らしたことがあったので若干恐怖症です。今回はなんとかショートさせずに測れました。電圧は一応記録しておきます。電圧を測定する場所は、ドライバー内の可変抵抗にプラス、マイナスを0番ピンのGNDに合わせます。
X:0.93V
Y:0.93V
Z:1.03V
E0:0.93V
E1:0.93V
どうやら、Z軸だけは左右のモーターでノズルを上下させるためこれだけ電圧が高く設定されているらしいです。これを記録しておいて交換後のドライバーでの電圧を調整するらしいです。
昔ラズパイを触ってなかったら本当にGNDも分からなかった可能性があったので、ラズパイで遊んでいたことが生きました。

そしたら、ドライバーをとりあえず全部外して新しく発注した5個を取り付けます。

ちなみに、ドライバーを外したら、こんな感じでした。
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なんか、焦げたドライバーの下のピンの受け口が溶けてます。しかも一部炭化してました。下のチップ抵抗とコンデンサーも若干煤けています。これに関しては交換部品が手元にないのでこのまま行きました。これで壊れたらさようならですね。

そして新しいのをつけた写真がこちら。

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見栄えが普通に戻りました。そしたら電源を入れて電圧を調整します。先ほど記録した電圧になるように可変抵抗をマイナスドライバーで回して調整します。ちなみに、電圧が高すぎると発熱で焦げるらしいです。低すぎると脱調するらしいです。結構微調整が面倒な感じでした。

あと、自分はやって壊したのですが、ドライバーを上下逆に取り付けて電源を入れると壊れます。刺す方向には注意してください。逆につけて電源を入れるとちょっと変な匂いがして、電圧を測ると数値が出ません。デジタル電圧計でディスプレイが表示されません。一体どういう状態で壊れるんだ。
一個新品を壊して、自分は使用前のやつに戻しました。さよならドライバー。これで手元10個のドライバーのうち3つが壊れました。

交換したら治った

ということで、交換してステージを移動させたら無事Y軸も動きました。一応テストで定番のフクロウさんも無事印刷出来ました。よかった。
ということで、元々印刷しようと思っていた物がこれです。

3.5" Vertical Hard drive mount Dual / Triple / Quad / Penta / Hex / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 BAY HDD by xcooling - Thingiverse

まあ、結局今刷っているのはこれを元にして自分でモデルを作ったんですが。まだ3Dプリンターのサポート材の設定を全く詰めておらず、ネジ穴とか印刷できそうになかったので、ねじ穴なしでモデリングしなおしました。あと、12cmFanの増設も考えると自分でモデリングをした方が今後調整がしやすいので作り直しました。
こんな感じで縦刺しでhddを固定できると電源ケーブルの取り回しもSATAケーブルの取り回しもかなり楽になりそうです。また、拡張で縦に積めるように今後設計をしていこうと思っているので、上手くいけばかなり省スペースでhddを多く置けるようになりそうです。
現在ただhddを平で置いて積み重ねているので、発熱対策にもなりそうです。SeagateBarracudaのhddはあまり発熱しないのですが、TOSHIBAとWDのhddは発熱がそこそこやばく、ファンをしっかり当てておかないとちょっと怖いです。
印刷できて配置換えなどをしたらまた書こうと思います。

今回は3Dプリンターを修理したというお話でした。それではまた。