時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

最近流行のRaptoreumマイニングに関する効率調査と効率的なCPU調査について

初めに

お久しぶりです。数ヶ月ほど空いてしまいました。理由としては、chiaの変化が全くないことですね。hddは買い足してトータルplotが233TiBほどまで行き、収益量は0.038~0.043xch/dayとなりました。ただ、xchの相場がかなり落ち込んでしまったため日本円での収益量は1,000円を切ってしまっている状態です。結構効率悪くなって来てしまっています。一時的に買い足し速度は減らしていく予定です。SASケーブルを1本買うだけでも1,400円ぐらいしてしまうため、諸々の費用が結構高いんですね。SAS expanderはまた10portぐらい余っているので、買い足しの余裕は40本ほどあります。hddの高騰に関してはxchの相場下落により適正価格に戻って来ました。これに関しては良かったと思います。
そして、ここ1週間ぐらいTwitter界隈にてちょっと話題になって来ているのがRaptoreum(RTM)という通貨のマイニングです。今回はこれについて書いていこうと思います。

Raptoreumとは何なのか

1週間ほど前に有名になった理由としては、0.6JPY/RTMから1.6JPY/RTMまで相場上昇が発生し、一時的に取引量に対してMinerが足りなくなり報酬量も上昇したという事にあるっぽいです。1週間経った現在の相場は1.1JPY/RTMとなっており、だいたい1円を少し超えるあたりでウロウロしています。このタイミングはxchの相場下落が発生した直後という事もあって、plotファイル作成を一時停止した層が流れ込みました。RaptoreumはCPUマイニングであり、一応公式は独自アルゴリズムの導入によりASIC耐性を高く作っていると言っています。この点も評価されているという事でしょう。

導入とマイニングに関して

正直これに関してはいつも通り既に仕事の早い方々が記事にまとめております。2日ほど前から日本語記事も増えて来ているので、現在なら導入にそれほど問題は発生しないと思います。
full Nodeの同期に関しては10/2時点では3~5時間ほどで完了しました。まだそれほどNode量が膨らんでいないので問題なく同期できると思います。walletに関しては若干不完全ですが日本語に対応しています。単語翻訳は出来ているが、注釈などの文章翻訳に関してちょっと読みづらい程度です。
マイニングに関してはcpuminerを使用します。一応自分はメインPCであるRyzen9 3900Xでも回していますが、この際cpuminer-zen2を使用しています。起動時にzlib.dllが導入されていないという事で起動しなかったでの、別途downloadしてcpuminerと同一ディレクトリに解答して実行しました。
マイニングに使用するソフトはcpuの型番ごとにコンパイルされているので、自分が使用しているCPUに対応するソフトを起動して実行してください。どのソフトを使用するかはreadme.txtに書いてあります。

また、初回起動時に使用cpuに最適なパラメーターを探すためにベンチマークが走ります。これに関しては1時間程度で終了するので、傍観してましょう。

CPUごとのベンチマークと出力ハッシュレートに関して

ここからが本題です。現状Twitterを見ているとplot機を流用している人が大半っぽいですが、実際に買い足す場合にどの辺の型番が最適なのかまではまだ記事がまとまっていませんでしたので今回比較をしていこうと思います。
ここで参照しているハッシュレート数値は基本的にTwitterで投稿してくれた人の数値を参考にしています。そこからそれぞれの型番のデータを調べて考察していくつもりです。
まずは各型番と性能・ハッシュレートをまとめた表を下に出します。

cpu H/s GHz boost GHz Core Thread L2キャッシュ L3キャッシュ
Ryzen9 3900X 3500 3.8 4.6 12 24 6 64
Ryzen5 5600X 850 3.7 4.6 6 12 3 32
i7-4770k 250 3.5 3.9 4 8 0 8
i9-9900X 1200 3.5 4.4 10 20 0 19.25
Ryzen5 4500U 560 2.3 4 6 6 3 8
Ryzen9 5950X 3400 3.4 4.9 16 32 8 64
Ryzen5 3600 850 3.6 4.2 6 12 3 32
i3-10105F 150 3.7 4.4 4 8 0 6
Ryzen7 3700X 1200 3.6 4.4 8 16 4 32
i7-8700 440 3.2 4.6 6 12 0 12
i5-8400 280 2.8 4 6 6 0 9
i7-10700 540 2.9 4.8 8 16 0 16
i5-10400 300 2.9 4.3 6 12 0 12
Ryzen7 5800X 1320 3.8 4.7 8 16 4 32
i7-9750h 400 2.6 4.5 6 12 0 12

とりあえず集まったデータはこんなところです。2時間ほどGhostRiderというアルゴリズムについて調べながらデータの相関性を考えたのですが、データにばらつきがありすぎて殆ど見つかりませんでした。

ただ明らかなのは、IntelのCPUよりもRyzenの方が圧倒的にいい数字が出ているという点です。また、Ryzenの中でも世代よりも3<5<7<9というその世代の中での性能の方が優先度が高いという点です。というか、Ryzen9 3900Xの数字が良すぎます。
IntelRyzenの差としては、L3キャッシュがどれだけ用意されているかというのが1番大きいように思えます。正直cpuminerのソースコードを読めばいいという話はありますが、あれに関しては絶対読める気がしないのでパスです。
また、実際にマイニングをしていて気になり調べたのですが、GhostRiderというアルゴリズムは変動ハッシュレートになっているらしいです。なので、ハッシュレートは20%ほどの振れ幅で変動しています。追加で、pool側に送信されているハッシュレートも変動しています。これのせいでデータにばらつきが出ている可能性が考えられます。
ということで、次はRyzenに関して価格と比較してコスパの計算をしていこうと思います。

コスパに関して

Ryzen9だと3900X,3950X,5900X,5950Xが型番として発売されています。価格はAmazonAMDストアで比較すると、順に65,000円、89,980円、76,800円、100,780円となっています。ちなみに、Ryzen7 3700Xに関しては38,000円ぐらいです。値段としては1/1.7ほどですが、ハッシュレートに関しては1/2.7ほどなので、これならRyzen9 3900Xを買った方が得になりそうです。また、現状Ryzen9 3900Xにおける報酬量は約500RTM/dayです。だいたい550円ほどなので、CPUの回収だけで約4ヶ月といった所です。明らかにchiaよりは回収率がいいです。
ただ、RTMマイニングが終わった後に通常使用する事が想定されるなら、この中なら好きな型番を買うのがいいと思います。RTMマイニングをして終わりとなると現状は3900Xが1番コスパが良くなっています。

RTMマイニングを率先してやるべきかどうか

これに関してですが、正直1台新規で用意してRTMマイニングのみを行うのはめちゃくちゃコスパが悪く思えます。余っているPCIスロットでGPUマイニングを並行する・SATA端子でchiaマイニングを並行するなど他の通貨のマイニングを並行して行うなどをしないと明らかに勿体無い感じがします。なので、どちらかというとGPUやHDDマイニングをしていて、1台追加しないといけないタイミングでCPUをいい物を買って追加でマイニングを行うという方向で台数を増やしていくといった印象です。
ただ、これも1RTM≒1JPYという相場だから言えることで、例えば3円台や5円台まで上昇し報酬量も今のままだとすると新規で組む価値が出てくる可能性はあります。回収に2ヶ月を切る可能性があります。
まだ日本のchia界隈で話題に上がってから1週間ほどしか経っていないため様子見をする期間ではありますが、とりあえず回してみて数百から数千RTMを手元のwalletに確保してみる価値はあります。
自分もメインPCを使っていないタイミングでRyzen9 3900Xを回し、他にplot機が休んでいるタイミングでXeon E5-2620 v4*2が回っている程度です。4kH/sほどの出力です。xchの足しになればいいなと思っている感じで回しています。
もし相場上昇などで回収率が上がり買い足しをした際は書いていこうと思います。

それではまた。