時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

SASの導入を

SATAに関して

現在使用してるマザーボードがA320M-HDV R4.0というマザーボードでマイニングを行なっています。しかしこのマザーボードSATAネクターが4本しかありません。A320チップセットなので仕方ないのですが、現状OS用SSDと4tbHDDが3本と全ポートを使用しています。この状態で4本目のhddを接続することは不可能です。SATA通信ケーブルは分岐させることも出来ないので詰みです。
そこで、ここから取れる選択肢はいくつかあります。
USB3.0による外付けHDDで増やしていく
・PCIeポートを用いてSATAポートを増設する
・M.2ポートを用いてSATAポートを増設する
・PCIeポートにSAS拡張ボードを刺して無限に分岐させる

今回選択した基準としては、hdd1台あたりの増設単価が低いもの・コードが増えにくい物という2点でした。最初はUSB3.0を使用することを考えました。この場合、UBSハブとSATA-USB変換機を購入するパターンです。1番簡単で手軽なパターンですね。しかし、これに関しては色々欠点がありました。USBハブは7portが2,100円ほどで購入出来るので、USB3.0port単価が大体300円ほどです。そしてSATA-USB変換機なのですが、これが曲者で3.5インチhddは起動時のディスク回転初動に12V電源を使用します。その後回り始めたら5V電源にて回転を維持・制御してディスクが回ります。USBは規格上電力端子は5Vまでしか電力供給する事が出来ません。そのため、スタートアップの電力をUSBバスパワーで供給することは出来ません。中に変圧器を内蔵すれば可能かも知れませんが、導入コストの高さから製品化されていません。2.5インチHDDならば5Vのみで稼働可能なので2.5インチ用のSATA-USB変換機は存在します。しかし、3.5インチ用SATA-USB変換機は12V外部電源を必要とするモデルしかありません。その場合、12V電源の分岐ケーブルやAC-DCコンバーターが必要となってきます。こいつがめちゃくちゃ場所を取ります。自分としてはデスク上はあまりAC電源を分岐させたくありません。というか、AC電源のハブが足りないのでAC電源からもう何も供給したくありません。また、SATA-USB変換機の単価は大体1,000円ほどなので、1台の増設単価が約1,300円ほどになります。これを4tbHDDで取り返そうとすると1ヶ月はかかってしまいます。ということでこの案は却下です。

次にPCIe拡張カードを用いたSATAポートの増設です。一応玄人志向が10port増設カードを出しています。

これですね。これもかなり考えました。1port単価が600円ほどです。電源は現在使用しているPC用パワーユニットでギリギリ足りそうです。ただこれの問題は、PCIeポートが埋まった際です。現在のマザーボードはx16が1つとx2が1つしかありません。頑張れば2枚刺せますが、20本というのはこの調子だとすぐ埋まってしまいそうです。そうするとPCごともう1台用意しなければいけません。導入コストがやばいですね。またこれの問題は他にもあり、このタイプの無理に増設しているタイプのボードはかなり相性問題を引き起こします。CPUやマザーボード・使用メモリやBIOSによっては認識しないというパターンがかなりあります。他に1番の問題は、世の中にほとんど在庫がありません。まあ需要がないからね。ということで最有力候補ではあったのですが却下されました。

次のM.2ポートでの拡張ボードです。これはそもそも論なのですが、M.2ポートが1つしかありません。そして、最大でも4ポートの増設しか出来ません。それならPCIeポートを使うわって話です。ということで、かなり早い段階で却下です。

結局、今回採用されたのはSASによるSATAポートの拡張です。これに関してはあまり最初は乗り気ではありませんでした。というのも、SASに関する知識が全くありませんでした。なので買い間違えなどを恐れていました。しかし、今回このブログで相互リンクを張って貰っているbananaさんにTwitterで助けをもらい、なんとか買い間違えも起こさず導入する事が出来ました。
助けてもらった際のツイートはこれですね。

どうやら、SASにはHBAカードという物とエキスパンダーという物があるらしく、LANでいうルーターがHBAカードに当たり、Hubがエキスパンダーに当たるイメージです。PCIeスロットにはまずHBAカードを刺し、miniSASとPCIeの変換を行います。そこから端子数を増やしたい場合にエキスパンダーをminiSAS-miniSASケーブルを用いて増やし、最後にminiSAS-SATA*4ケーブルを用いてSATAケーブルに変換します。
つまり、初期導入に必須な物はHBAカードとminiSAS-SATAケーブルです。miniSASポートが足りなくなってきたらエキスパンダーとminiSAS-miniSASケーブルを購入する感じです。

ということで、今回はこれらを購入しました。

オススメされたモデルです。一応、エキスパンダーを使用して最大SATAバイスは256個まで認識するらしいです。当分SATAポートに対する懸念事項が解決されましたね。また、刺しただけで反応したので優秀でした。ドライバーなんて要らなかったんや。
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1日で届きました。Amazon優秀。

まずは開けて、PCIカバープレートを外しました。マザーボードを平置きしていると、PCIカバーって結構机と干渉して邪魔になるんですよね。ということで、一度PCをシャットダウンしてPCIポートに刺しました。このボード、PCIe*8タイプですね。久しぶりに見ました。
ということで、追加でfanも何個か電源に刺して配置した写真がこちら。

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HBAカードは結構熱を持つらしく、しっかり発熱対策をした方がいいというアドバイスを事前に貰っていたので、直接当たるようにfanを置きました。また、hddの熱もTOSHIBA製のみバカみたいに熱くなってしまっていたので、そこら辺にも当たるようにfanを置きました。

適当に接続した割には簡単に認識してくれました。こいつ優秀。
しっかりhdd4本目が増えました。ということで、自宅にもSASケーブルが導入されましたとさ。

このケーブル、どこか動画で見たことある気がすると思ったら、大型ファイルサーバー系のhddに大量に繋がってるやつだ。流石に個人宅に導入するタイプじゃ無さそう。

ということで、無事SATAポートの問題が解決されました。

ちょっと最後に

madmaxの管理用シェルスクリプトを現在書いています。自分は結構plotファイルの保存先を頻繁に変えながら容量の調整をしているため、正直毎回poolKeyやfarmerKeyを書くのが面倒になってきています。そこでシェルスクリプトでショートカットを用意して引数をコンパクトにまとめようとしています。現状かなり完成はしていて、最後動作確認の段階まで来ています。完成したら記事にまとめて他の人でも使用できる形に書き換える予定です。少々お待ちください。
一応完成したスクリプトをscreenを使って裏で常時稼働するようにすれば問題なくsshでも進捗を確認できるようになるので、そこまでを想定して作成しています。

それではまた。