時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

chia公式poolリリース前夜祭(の予定)での考察

初めに

chia公式から異常がなければ7/5に公式poolがリリースされるという記事とツイートがありました。

一応3日前のツイートですね。どうやらtestnetでphase2に突入したらしいです。また、portable plotsもtestnetで公開されているらしいですね。自分はtestnetに参加していないので分かりませんが。また、testnetで作成したportable plotsの25%は作り直さないと公式リリース時には使用できないらしいです。他にも、もしこのphaseでテストが終わらなかった場合も作り直しは確定らしいです。使用できないplotファイルの判別も面倒なので公式リリースが来てから自分は作ろうと思っています。

ということで、ここからが本題です。

poolって今どうなってるの

冷静になってgithubやchia-networkのサイトを見返してみました。そうしたら、今回の公式poolに関して、chiaはpool protocolのリリースしか宣言していません。公式でpool対応のシステムを実装するからサービス提供したい人はこれを使ってねってことでしょう。
そして、現在testnetでリリースされている事もあり、そこそこのサイトがこれを使用してpoolの実装を開始しています。
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こちらのサイトは現在chiaで使用できるpoolとnetspaceを表示してくれているサイトです。hpoolのnetspaceが異常に多いのは、数ヶ月ほどhpoolのみがchia用のpoolサービスを提供していたからだと思います。1つだけ単位がEiBになってるレベルです。それ以下は基本はtestnetからリリースを再開したサイトや、未だサービスを提供していないサイトが多いです。

ここで1つ気になるpoolサイトがあります。画像1番下にギリギリ入っているhddminingpool.jpというサイトです。
仮想通貨Chiaのマイニングプール
こちらのサイトですが、運営元が日本となっています。whoamiで検索をかけたところ、ドメイン自体は2021/5/24に取得されたようです。ちなみに、取得元のサイトはお名前.comらしいです。この手のpool運営を日本がやるのは珍しいのでちょっと興味があります。

ということで、これらを踏まえてちょっと考察もしていこうと思います。

どこを選べばいいのっていう話

今回のchiaのpoolにおけるロジックとしては
・pool参加者は皆システム上はchia-blockchainを採掘する
・報酬発生時、報酬2XCHの内1/8の0.25XCHは採掘者に配分される
・残りの1.75XCHはpoolに対して支払われ、この1.75XCHがpool内のパワーに応じて配分される
となっています。つまり、掘り当てた張本人は報酬量は若干増えます。ただ、個人で掘っているのに比べたら報酬量は落ちます。しかし、同一poolに存在しているマイナーが掘り当てた場合も若干の報酬が割り当てられます。

ここでちょっと計算をしてみました。具体的には、自分の保持しているplot量が一緒の場合、netspace全体保有率は高いが自分の保有割合は低いpoolに居る事と、netspace全体保有率は低いが自分の保有割合は高いpoolどちらにいた方が収益が大きくなるかという事です。まあ、計算結果から言ってしまうとどっちにいても1block進んだ際のトータル収益は変わりません。違ったら違ったでマイナーの流動に偏りが発生してしまうので問題なのですが、自分としては違わないのも問題と思います。
計算上なぜ差が発生しないかというと、自分の保有割合が低いところでは自分自身が掘り当てる確率が低く0.25XCHが降ってくる可能性は低いですが1.75XCHの割り当てをもらえる可能性が高く、逆では0.25XCHを貰える可能性は高いですが、そもそも掘り当てられる可能性が低く報酬が降ってくる頻度が低くなります。
そしてそもそも、pool使用者の思想としては、一発掘り当てるのが収益として不安定だからpoolとして運営して収益を安定させようという思想にいます。つまり、poolでのマイナーは割り当てが降ってくる可能性は低いが1発は大きいというpoolにあまり人が流れません。というか、自分ならそこに行きません。そんな不安定さはpoolには求めていないので。
つまり、何が起こるかというと、全体保有率が高いpoolにマイナーが流れ込むという流れが発生すると思います。まあGPUマイニングでもよく起こっていた全体ハッシュパワーが低いpoolには一向に人が集まらず、全体ハッシュパワーが高いpoolはハッシュパワーが常に増えていく傾向にあるのと同じ状態です。

そして、現状のchiaのpoolはhpoolが2番目のhuobipoolに20倍ほど差をつけています。一部portable plotの実装でリセットされるnetspaceもあると思いますが、果たしてこの差が埋まるのでしょうか。hpoolがこのハッシュパワーを手放すようなシステム変更をするとは思えません。なんなら、OGplotもchia1.2のリリース後も使用は可能です。つまり、hpoolはpoolマイニングのツールにOG plotもportable plotも両方対応させる可能性の方が高いです。そうなれば、差は縮まると思えません。唯一現状のhpoolを抜ける可能性があるのは、chia公式もpool運営を行い、ブランド力でhpoolから人を移動させるぐらいしか考えられません。ただ、記事を探してもchia公式はpool protocolをリリースするだけでpool運営を行うという記事は見かけません。結局chiaのpoolはhpool一強になる可能性が高いです。


ここまでを総括すると
・分配ロジック上、poolはどこを選んでも配当期待値は変わらない
・poolが保有するパワーが低い方が1発で入ってくる量は増えるが頻度が下がる
・poolが保有するパワーが高い方が安定して入ってくるが1発の量は減る
・hpool一強は公式pool protocolリリース後も変わらない可能性が高い
という感じです。

もし、ギャンブルとしてchia miningを行っている人が直堀りは確率が低すぎてやりたくないけど1発当てたいという人がいたら、トータル1PiBぐらいのpoolに400TiBぐらい持ち込んでpoolマイニングを行えば、保有率も3割ぐらいになってちょうどいい感じに気持ちよくなれると思います。自分は安定思考なので絶対やらないですが。

じゃあ、結局どこのpoolを選べばいいのって話ですが、配当頻度の低さとpool運営元の安全性との兼ね合いで選ぶのが1番だと思います。国内運営が安心できて、現状唯一の日本chia poolの運営を応援したい!というならhddminingool.jpに参加すればいいし、運営元は気にしないから安定して毎日incomeの記録を見たいという人はhpoolなどの中国運営の大手poolに参加すればいいと思います。ちなみに、この感じだと自分はchia公式がpool運営を行わない場合はhpoolに残る可能性が高そうです。ちょっとだけテストでhddminingpool.jpに入れる可能性はありますが。ただメイン機はhpoolに残しそうです。
というか、半分はOG plotを全部portable plotに作成し直すのにmadMAxほどの速度がないとやってられないという気持ちがあります。すでにplot数は300を超えたので、これ全部chia公式の速度で作り直したら1ヶ月以上はかかりそうなので。madMAxなら一応2週間ほどで作り直せますが、最低でも1plot/hourは出て貰わないと。

最後に

まあ、この考察は結局7/5にリリース予定と言っている前日に書いている記事なので現状方針をどのようにしようかと考えている状態です。実際にリリースされたらもう少し変わるかもしれません。ただ、自分の中での整理も兼ねて書いています。今後どうしようと思っている人の参考になれば良いと思います。

それではまた。