時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

chiaマイニングの現状と今後、hpoolの状態、そしてこれからやるべき事

初めに

今回の記事はあんまり技術的な事は無いです。githubの解読とhpoolの状態を監視している内容になります。

まずはhpoolについて

2021/5/25現在ですが、hpoolの新規会員登録が一時停止しています。理由はよく分かりませんが、止まっています。自分はhpoolにまだ登録していなかったので、正直こうなると登録再開してもどうしようか悩む状態です。理由は後述します。
また、5/22 16:00以降にアカウント登録した物に関しては、追加で認証が必要になっているらしいです。これに関しては自分はhpoolのアカウントがないので中の状態を確認できませんが、hpoolのお知らせに書いてありました。

公式poolに関して

どちらかというとこちらがメインの話題です。
現状chiaのテストネットでは公式poolの実装に関するテストが進んでいるらしいです。公式の呼称をそのまま流用すると、現状自分も含めてみんなが作っているplotファイルをOG plotと呼び、近々リリースされる新しいplotファイルの呼称はportable plotらしいです。
公式poolがリリースされるとportable plotでの採掘も可能になるらしく、個人採掘はOG plotとportable plotの両方が対応し、poolでのマイニングはportable plotのみが対応する形に変化すると記載されています。また、OG plotとpoortable plotの互換性はないらしいです。そのため、公式はOG plotからportable plotへの移行を勧めています。
portable plotの作成ツールは5/31までにgithubに公開されると言っています。そして公式poolのソースは6月以降にリリースすると言っています。

では、公式poolがどのような感じになるかという事ですが、githubのFAQには以下のように書いてあります。

Chia has three major differences from most other crypto pooling protocol: 1) Joining pools are permissionless. You do not need to sign up to an account on a pool server before joining. 2) Farmers receive 1/8th of XCH rewards plus transaction fees, while the pool receives 7/8th of XCH rewards. 3) The farmer with the winning proof will farm the block, not the pool server.

要点だけまとめると、
・hpoolやNiceHashみたいにアカウントを作らずにpoolに参加でき、chiaサイドが自動でマイナーに対して報酬を分配する
・マイナーはpoolに対してパワーを提供するのではなく、参加者全員が直接ブロックを採掘しに行く
・pool参加者が掘り当てた際に、掘り当てた本人は1/8の採掘報酬と手数料を入手出来、pool参加者は残りの7/8をパワーに比例して分配される
こういうことらしいです。
まあ確かに、今までに無い形のpoolで、かつセキュリティ的には秘密鍵を本人以外に公開しないという点ではかなり優秀な形になっていると思います。

現状のhpoolとchia公式の見解

githubを読んでて分かったのですが、hpoolが使用しているchiaクライアントは公式chiaが作成した物のソースコードを改変してhpoolへアクセスできる機能を追加した物らしいです。そのため、最初に秘密鍵の登録のステップなどが残っています。その後、hpoolへのAPI Keyを登録して掘り始める形になっています。chia公式はそこに対するセキュリティ的な危険性を指摘しています。まあ、利用者なんてそんなこと分かっているのですが。
また、調べていると他にも出てきたのですが、現状hpool自身がハッシュパワーの4割弱を保持している状態になっています。これはchiaに限らず全部のブロックチェーン系通貨に言えることなのですが、悪意を持ったマイナーが全ハッシュパワーの50%超を保持した場合、取引トランザクションの承認・改変が可能になってしまいます。今までの暗号通貨は競争率によってこの状況を回避してきたのですが、hpoolはこのまま唯一のpoolになってしまうとこの危険性が現れてきます。また、chiaに対する攻撃だけでしたら30~40%のハッシュパワーの保持のみで可能です。chia自身はこれを恐れている可能性がありますね。
3年前の記憶ですが、確かに仮想通貨が実装された時もこれに関しては話題になったのを思い出しました。もともと仮想通貨はトランザクションの承認を分散させる事によって相互に結果を確認し不正取引を防ぐことがコンセプトでした。確かに現状のchiaではこれの対策がちょっと怪しい状態にはなり始めていそうですね。

じゃあ自分としてどうしようって話

自分的にはchiaは久しぶりに見つけた面白そうな物なので、このまま廃れては欲しく無いですね。なので、公式poolが実装されたらそちらには移動していく予定です。
それを前提において、5/25現在から6月までに何をしようかという事。
・portable plotのソフトのリリースに対して準備しておく
・hpoolの会員登録は再開されたら作るだけはするかもだが、公式poolが実装されたらそちらを優先して使用する

予定ではportable plotのソフトは数日中にリリースされます。リリースされたタイミングですぐにplotファイルの作成に取り掛かれるようにhddの調整とOSの調整を行う予定です。具体的には、今後はplotファイルの作成もマイニングする機材もlinuxに変える予定だったので、このタイミングでUbuntu 20.04を実機にインストールします。自分としてはlinuxの方がコマンドラインssh系統が使い慣れているので。また、ログの監視や解析も行う予定なので、それを行うのならばlinuxでshellスクリプトを書いた方が慣れていて楽なので。
他には、ちょうどplotファイルを稼働させる側の機材も数日中に届きます。そちら側の組み立ても行い、Ubuntuのインストールを行いたいと思います。最終的には全部Ubuntuでの稼働を想定しています。WindowsはメインPCだけで十分です。自動更新切ったり省電力設定を調整したりしなきゃいけないし、そもそもUIで結構処理能力を食ってしまうのでスペック的に勿体無い感じがします。

公式poolが実装されたら本格的に報酬を得るために参加しようと思います。plotファイルの作成に関してはとりあえず1TB分だけ作って様子をその後見ます。報酬次第では追加投資も考えます。hddも安い所を見つけたので、損益分岐点はかなり低めになりそうです。
正直公式poolがどれぐらい報酬を吐いてくれるか分からないので、それ次第といった所ではあるのですが。ただまあ、今までに買った機材はまだ実用可能範囲に収まっているので、現実的にはまだchiaの触りぐらいにしかいない感覚です。

とりあえずportable plotのソフトがリリースされたら最速で触ってみて記事にしようと思います。

終わりに

今回は現状の解析と考察だけです。メモ書き程度ですが。

それではまた。