時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

ethOSのmining toolいろいろと設定方法(NiceHashのGOXと直掘りについて)

最近はrigも安定稼働して、マイニングにおいては特にやることがない時間です。そのためマイニングに関する記事を書くこのブログでは書くことがあまりなくて更新も減って居ました。

ただ、仮想通貨の関連だと色々と激しいことが起こってもいましたね。多分トレーダーにとって一番大きいのは、BTCが200万を超えたことでしょうか。まあ、その後突き抜けて240万まで行ったら大暴落して150万付近まで落ちましたけど。しかも、今確認したら190万まで戻ってますし。もう何がなんやら状態です。他のアルトコインもつられて相場が乱高下しましたが、とりあえずはいつも通りの値段帯に戻ってきました。

ただ、Moneroだけは別で、一時期伸び率160%とかいう頭のおかしい数字を叩き出してました。残念ながらあのビックウェーブには乗れませんでしたが、Zcashを直掘りしている身としては一発ドカンと跳ねてほしいものですね。

 

直掘りといえば、NiceHashがGOXされましたね。時価総額76億円らしいです。2月前ぐらいからNiceHashを使うのを辞めて居た身としては被害を免れてよかったですが、ツイッターのフォロワーではかなり大勢が被害を受けたらしいです。未だにNiceHashはメンテナンス状態で、NiceHashMinerを使ってマイニングをして居た人たちが路頭に迷っているのをちょくちょく確認しています。自分もそうでしたが、NiceHashMinerを使っていると、マイニングのシステムが実際はどのようになっていて、NiceHashMinerを使うことでどれだけ楽になっているかがわからないため、その辺も含めて今回は解説をして行きたいと思います。これでZcashのdiffが上がっちゃったらどうしよう・・・

 

 

まず、色々種類のある仮想通貨ですが、各々の仮想通貨は暗号化方式(アルゴリズム)を持っています。たとえば、BitCoinはSHA-256、ethereumはEthash、Zcashはequihashなどです。マイニングにおいてはこのアルゴリズムが重要で、各アルゴリズムに対してマイニング用のツールが作られています。例えば、claymoreはEthashだったり、ewbf-zcashはequihashだったりですね。そのため、自分が採掘したい仮想通貨のアルゴリズムに対応したマイニングツールを用いて行います。仮想通貨が異なったとしても、アルゴリズムが同一なら同じツールを使用することができます。

また、使用する機材がAMDGeForceかCPUかでも使用するツールが基本的には異なってきます。例えば、claymoreAMDのみの対応、ewbf-zcashはGeForceのみの対応などです。理由としては、AMDGeForceでは使用するドライバーが異なるからです。GeForceならCUDAですね。AMDだとなんだったか忘れました。OpenCLだった気もしますが、使わないのでごめんなさい。

 

基本的には、使用機材と採掘対象通貨のアルゴリズムに基づいてマイニングツールを選択します。そのため、ethOSには多めのマイニングツールがインストールされています。

 

そして次にプールと呼ばれる物です。プールとは、Supernovaとかflypool、nanopoolなどが有名どころですかね。個人規模のハッシュレートでは新しいブロックの発見ができないため、プールで登録している人たちのハッシュレートを合わせてブロックを発見し、報酬をハッシュレートに基づいて分配する場所です。基本的に仮想通貨側は最初にブロックを発見したところに報酬を全額渡すので、分配ということができないために生まれたシステムです。これにより小さい規模でもマイニングを行えるようになっています。

 

最後にみんながよく使うウォレットです。プールでは報酬を一定金額までは貯められますが、期限や限界量があるため定期的に払い出しを行わないといけません。その先に使われるもので、jaxxやCoinomi、FreeWalletなどが有名どころであります。CoinCheckやbitFlyerはウォレットとしても使えるのですが、基本的には取引所なのであまりあそこに溜め込まないほうがいいらしいです。また、jaxxは軽量化のためにサーバーの規模をそこまで大きくして居ないらしく、マイニングなどの払い出しで特に短期間で大量に払い出しを行うなどには使用するなと規約に書かれて居ます。多分多くても5回/dayぐらいで抑えるのがベストだと思います。払い出しの量はプール側で設定できるので、もしjaxxを使用する際はちゃんと調整をしないとアカウントが凍結させられる可能性があります。

 

 

基本的に直掘りを行う際は、この3つを用意すればマイニングを始めることができます。手順としては、

1.ウォレットでアカウントを作成し、マイニング対象通貨の受け取り用のアドレスを新規発行する

2.マイニングツールをダウンロードする

3.プールのアドレスとポート番号を調べる

4.マイニングツールの基本設定にウォレットアドレス・プールのアドレスを書き込んで起動する

これで完了です。プールのアドレスとポート番号は、基本的にはそのプールのサイトに書いてあります。nanopoolでzcashをマイニングする(現在の自分の環境)なら、以下のサイトで確認できます。

zec.nanopool.org

アドレスはzec-jp.nanopool.orgでポートは6666か16666ですね。他にも色々プールは存在するので、プール探しも案外面白いものなのでやって見てください。

 

また、ethOSの場合は、このへんの設定を全部local.confに書き込んでください。そうすれば起動時に引数として自動で設定されます。

 

 

今回GOXされたNiceHashはこれら3つをまとめて運営しています。そのため、NiceHashMinerに自分のサイトにあるアドレスと入力すると、そのアカウントに蓄積されて行きます。Unpaid Balanceとあったのは、NiceHashのプール側からウォレット側に払い出されていない部分のことを指していました。

 

Windowsでマイニングを行なっていた方々は、これでまた引き続きマイニングを行うことができます。頑張って見てください。

 

 

そしてこの記事の本題はここからです。ethOSにインストールされているマイニングツールがそこそこの量存在します。自分でも把握しきれて居なかったので今回はそれをまとめて見ました。

マイニングツール名・対応GPU・対応アルゴリズムの順に記載して行きます。アルゴリズムの後ろのカッコ内は、そのアルゴリズムを用いている代表的な通貨を指します。

 

claymore

amdのみ対応/Ethash(ethereum)

claymoreのDualMining機能での追加対応は以下のとおり

blake256(decred),blake2b(Siacoin),SHA-256(Pascal),(Lbry)

(Lbryは例外的に暗号化をしていない通貨のため、アルゴリズムが存在して居ません)

 

・ethminer

nvidiaamd両方対応/Ethash(Ethereum)

 

・sgminer-gm-xmr

amdのみ対応/CryptoNight(Monero)

 

・ewbf-zcash

nvidiaのみ対応/equihash(Zcash)

 

・sgminer-gm

amdのみ対応/Lyra2v2(Monacoin)

 

claymore-zcash

amdのみ対応/equihash(Zcash)

 

・ccminer

nvidiaのみ対応/CryptoNight(Monero)・Lyra2v2(Monacoin)(アルゴリズムをLyra2v2に変える場合は起動時の引数に-a lyra2v2と入れる)

 

・dstm-zcash

nvidiaのみ対応/equihash(Zcash)

※このツールはもともとZcash用に作られているが、ethOSにはBitcoinGold用としてアップデートで追加されたツールである。アルゴリズムはどちらもequihashなので両方に使用できる。

 

claymore-xmr

amdのみ対応/CryptoNight(Monero)

 

・optiminer-zcash

amdのみ対応/equihash(Zcash)

 

・gatelessgate

amdnvidia両方対応/equihash(Zcash), Ethash(ethereum), CryptoNight(Monero), SHA-256(Pascal), NeoScrypt(FeatherCoin)

※このツールについては、あまりちゃんとした情報が得られなかったため、対応通貨に関しては参考程度にお願いします。

 

 

以上がethOSに導入されているマイニングツールである。globalminerの引数に上記のマイニングツール名を書き込めば使用できます。

 

自分的には、amdnvidiaの両方に対応しているツールが存在して居たことと、gatelessgateというツールのヤバさですね。あるもの全部詰め込んだ感じです。githubを見る感じ、ccminerなどのツールをまとめて自動で指定したツールに切り替える機能を実装したようなことが書かれて居ました。まあ、それが本当だとしても、大体の通貨はこのツールでマイニングできそうですね。

 

今回の記事は、どちらかというと自分で調べた数多くのツールがどんなアルゴリズムに対応しているかを一度まとめたかっただけの感じはあるので、あまり見やすいものにはなってないかもしれません。あと、間違いがあるかも。

 

ただ、これが分かっていれば、新しくICOをマイニングしたいというときなどに、どのツールを使用すればいいかがわかるので、あると便利だと思いました。参考程度に見てみてください。ethOSのアップデートなどでツールの追加がされた場合はそれについても調べて行きたいと思います。

 

 

それではこのへんで

 

ではまた

 

 

 

---12/12追記---

どうやら調べるのが足りなかったらしく、実際にethOSのディレクトリを探して見たら、他のツールも色々出てきました。

f:id:takaindex:20171212154535p:plain

これが実際に探し出したディレクトリなのですが、cgminer-skeinとsilentarmyというツールが初見ですね。

 

調べて見たら、cgminer-skeinというツールは、SkeinCoinという通貨のマイニング用にcgminerをチューニングして作られたツールらしいです。対応アルゴリズムはskein-SHA2というものらしいです。多分使用する機会はないと思いますが、気が向いたらちょっといじってみます。

ちなみに、gitHubはここですね

GitHub - reorder/cgminer_skein

 

silentarmyはかなり数多くのGPUに対応したZcashマイニング用ツールらしいです。amdgeforceはもちろんのこと、IntelGPUXeon Phiにも対応しているらしいです。どれだけの効率が出るかはわかりませんが、対応量がやばいですね。

ちなみに、gitHubはこちらです。

GitHub - mbevand/silentarmy: Zcash miner optimized for AMD & Nvidia GPUs

 

また、ccminerでMonacoinがマイニング可能なことを確認したため追記しておきました。一応これでethOSでもRadeon/GeForce共にMonacoinがマイニング可能ですね。