時代に追いつくMining Log

マイニングが流行ってから一足遅れて世界に飛び込んだ人の日々の記録と成長を記録していきます

マイニングに関する確定申告と近況報告

お久しぶりです。最近マイニングはあまり変化もなく安定稼働してくれているので特に記事にすることがありませんでした。しかし、12月にも入り年もあと1月で変わろうとしているため、確定申告の関係で色々情報が出はじめたので、そこらへんも一緒に書こうと思います。

 

とりあえず、12/1付けで国税庁から発表がありました。

https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/171127/01.pdf

 

このpdfによると

いわゆる「マイニング」(採掘)などにより仮想通貨を取得した場合、その所得 は、事業所得又は雑所得の対象となります。

この場合の所得金額は、収入金額(マイニング等により取得した仮想通貨の取 得時点での時価)から、必要経費(マイニング等に要した費用)を差し引いて計算 します。

なお、マイニング等により取得した仮想通貨を売却又は使用した場合の所得計 算における取得価額は、仮想通貨をマイニング等により取得した時点での時価と なります。

 

こうあります。これがまたややこしいので、それについても書きます。

 

それにしても、仮想通貨取引についてをメインに発表しているので、マイニングに関してはあまり情報がのっていませんね。雑所得に区分されるというのはそこそこ前から情報は出ていたため覚悟はしていましたが、やはり税率は高くて驚いています。

 

 

 

まずは、「雑所得」の税率から書こうと思います。

所得税」には10個の区分があり、9個までに分類されないものを10個目として「雑所得」に分類します。

具体的な税率は、

 

①195万円以下:所得金額x5%
②195万円超330万円以下:所得金額x10% – 97,500円
③330万円超695万円以下:所得金額x20%- 427,500円
④695万円超900万円以下:所得金額x23% – 636,000円
⑤900万円を超1,800万円以下:所得金額x33% – 1,536,000円
⑥1,800万円超4,000万円以下:所得金額x40% – 2,796,000円
⑦4,000万円超:所得金額x45% – 4,796,000円

media.mid-works.com

 

こうなっています。免除額はそこそこありますが、やはり高いですね。また、これに住民税の10%もかかってくるので、基本的には15~55%となります。

 

また、所得税免除の金額が存在します。

「一定の給与がある人は副収入での20万円以下」

または

「給与が存在しない人は38万円以下」

この2つの条件のどちらかに当てはまる人は申告をした場合に免除を受けられます。インターネットで調べると免除額は20万円以下とよく出てきますが、今回マイニングは勤務をして給与をもらってない人(学生など)も多いイメージなので、どちらかというと38万円以下という条件も知られて欲しいと思います。

 

また、他の所得税での損失と相殺はできませんが、設備費や経費などで収益から税金対象金額を減らすことができるので、購入の際のレシートなどはやはり取っておくのが正解でしたね。自分は総投資金額を記録するためにも全部保存してあるので、60万程度差し引くことが出来そうです。

また、電気代やマイニング用に家を借りている場合は家賃なども経費として適用されるので、電気代の明細書なども使用することができます。これに関してはかなり大きいと思います。いかんせんバカみたいに電気を食うのでね。

 

 

 

次に、国税庁から発表された本文の解読をしていきます。正直、自分は経済や税理が専門ではないので、申告期日が近づいたら知り合いの税理士に相談する予定ですが、それまでに自分で揃えられる書類は揃えたいので、そのためにも解読をします。ちゃんとした解読を読みたい場合は他のブログなどを調べてみてください。

 

多分マイナーで一番困る点は、「この場合の所得金額は、収入金額(マイニング等により取得した仮想通貨の取 得時点での時価)から、必要経費(マイニング等に要した費用)を差し引いて計算 します。」この一文だと思います。てか、正直これ以外困る点はなさそうな気が。

色々な方と話しましたが、「仮想通貨の取得時点」がどのタイミングのことを言うのか、と言うところが一番の論点になりそうです。考えられるパターンとしては、

 

1.自分のウォレット(オフラインウォレットのみ)に送金されたタイミング

2.自分のウォレット(オンラインウォレットを含む)に送金されたタイミング

3.ブロック発見時(プールマイニングの場合はUnpaidBalanceが増えたタイミング)

 

この3パターンだと思われます。

オンラインウォレット、つまり秘密鍵を自分が管理していない場所に送金された場合を果たして所得と言えるのかどうかです。

 

まずは1について。これはちゃんと自分のものとして確定できる明確なタイミングだと思われます。ただ、この問題点としては、オンラインウォレットのみで動いてる人のパターンです。もしオンラインウォレットを所得と見なさない場合、自分などはマイニングの構成を

nanopool→jaxx→CoinCheck→日本円→振込

としているため、所得は振り込まれたタイミングでの金額となります。ただ、そうなると振込を行わなければ今年の所得は0となります。果たしてこれでいいのかというところですね。

 

次に2について。これは正直一番ありえる選択肢だと思われます。poolから送金されて、自分のウォレットに届いたタイミングです。ただこれにも問題点があり、nanopoolはpaymentの記録を全て遡れるのですが、flypoolは過去100件のみしか遡れません。つまり、払い出し回数を多く設定して、またかなりの量をマイニングしている人は遡って送金された時間を確認することが出来ません。つまり、その時の時価を調べることが出来ないのです。また、poolを様子を見ながら変更している人は全部の履歴を探すのも大変です。

 

最後に3について。正直これが選ばれると作業量で死にます。秒単位でブロック生成が行われているので、まずどのブロックを自分が使っているpoolが発見できたかを遡って調べ、公式サイトから何番目のブロックが何時に生成されたかを確認し、そのタイミングでの時価を調べ、そのブロックでの何割がpoolから支給されたかを調べ、所得を算出することになります。正直これはやばいです。多分ないと思いますが、1の選択肢に比べたらまだ可能性はある選択肢なので、ちょっと恐れています。

 

また、NiceHashMinerを使用している人もかなり多いので、その場合はどうなるのかも非常に疑問です。正直、自分も最初はNiceHashMinerでマイニングを行なっていたので、収益計算が非常に大変です。

 

このへんも含めて年明けぐらいに聞きに行こうと思っています。でないと虚偽申請になってしまうのでね。

 

なので、自分は今2の選択肢を想定して、総収益を計算するツールの作成をしています。内容としては、指定したpoolからpaymentの履歴を取得し二次元配列に代入し、取得通貨のヒストリカルデータを取得、それらを参照して総収益を計算する感じです。

 

ちょっとぶつかっている点は

・一般公開の予定なので、どれだけのpoolに対応したコードを書けばいいか

ヒストリカルデータをいかにして取得してくるか

この2点です。自分が使用しているnanopoolと過去に使っていたflypoolは対応する予定ですが、supernovaやNiceHashなど色々あるので対応させるのが非常に大変そうです。また、Zcash以外にもethやBTG、Moneroなどもメジャーでマイニングされているため、そこのヒストリカルデータを取得する場合データ量が膨大になりすぎるので、そこもどうしようか考えています。最悪サーバを自宅で構築し、関数状態にする予定です。

 

また、取得しきれないことも考慮して、定期的にpaymentの履歴をバックアップするソフトも作成して行こうと思います。

 

 

さて、この流れで近況報告と予定について書いていきます。

現在のハッシュレートは4700~4900sols/sでマイニングを行なっており、66000~77000円/monthぐらいで安定しています。あのBTCの乱高下に伴うアルトコインの相場乱高下にzecとRippleは耐えてくれました。特に暴落も高騰もせずに安定した価格を出してくれるのは非常に通貨として安心できますね。

 

そして予定です。最近は特にGPUの買い足しなども行なっていません。これといって目星い物もなく、GPU自体もかすかに値上がりしているため、まだ買い時ではなさそうな気がします。また買い足した場合などは記事にして行こうと思っています。

他に、現在3つのソフトウェア開発の構想を作っています。

・確定申告用に総収益を算出するソフト

・poolのpaymentをバックグラウンドで取得しバックアップを取るソフト

・NiceHashMinerのような、相場とdiffから自動で収益算出と最大効率が出る通貨に切り替えるシェルスクリプト

多分上2つはjavaでの作成になります。もともと自分の専門がjavaだったので、C言語とか使えません。かすかにpythonが扱えるぐらいですが、正直電卓程度です。

 

多分最初にシェルスクリプトが完成しそうな気がします。総収益の計算は最悪今年はExcelでやっていく予定なので、完成したら運が良かった程度に思ってください。

またこの辺のソフトも完成したら一般公開していく予定なので、良かったら使って見てください。GUIを作るのは下手なので、機能だけ実装した見た目は安っぽいソフトになると思います。

シェルスクリプトも完成したら一般公開する予定なので、良かったら使ってくださいね。多分面白い感じに出来上がる予定です。

 

 

それではこの辺で

 

ではまた